「ここ4人席だから座りなよ!」 そう言いながら丸イスをポンポンと叩く彼。 金髪に近い茶髪はワックスで綺麗にセットされていて、 耳にはシンプルなピアスが数個ついていて。 そんな格好が似合うイケメンさんの人懐っこそうな笑顔で、 見た目のチャラい感じが抑えられている。 ───これは桃琴の好みなんじゃないのかな。 と、思った瞬間。 「うわぁ~!ありがとうございます!」