───バタンッ! ドアが閉まって、この教室に私と佐倉先輩だけになった。 「君さ、昨日の…」 「あっ!はい!昨日はすみませんでした!」 「よく謝る子だね」 ははっと爽やかに笑う佐倉先輩。 か、か、カッコいい──っ!! うわぁ……桃琴ありがとう! ………ん? 本来の目的は何だっけ? 「あ───っ!!」 「っ!?どうかした?」 ハッとして口を隠すけど、大声を出してしまったのはどうにもならない。