桃琴が思い切ったように、口を開いた。 「俺?」 「はい!出来ればここじゃないところがいいんですけど…」 「ん、いーよ。恭汰、俺行くな」 話は簡単に進んで、すでに渡瀬先輩がイスから立ち上がっている。 「おー分かった」 佐倉先輩がそう返事をしたのを聞いて、私もドアに目を向けると。 パチッと可愛らしくウインクをする桃琴と目が合った。 ………え。 えぇぇ───っ!?