とりあえずおとなしく着いて行くけど。 教室などがある東棟から特別棟の4階までやってきて、 ひたすら廊下を歩いて、その廊下の突き当たりで桃琴が止まった。 「大河先輩!桃琴です♪」 桃琴がその空き教室をノックして口にしたのは渡瀬先輩の名前。 「桃琴ちゃん!胡桃ちゃんもだよね?入って入って~」 「はい!失礼しまーす♪」 私が驚く暇もなく、桃琴は空き教室へ入っていく。 よく分からないまま、私も教室の中へ入った。