「これ以上は止めとく。……戻ろっか」


物足りなさを感じてしまう私は、どれだけ恭汰が好きなのかな。


差し出された手を握って、一緒に図書室から出た。





「お母さん達、また旅行に行くみたいです」

「は?マジで?どこに」

「京都らしいです。だから……またウチに来てくれますか……?」

「っ……!誘ってんのかよ」

「へ?誘ってますよ?」

「絶対分かってねぇだろ……」



もう終わりだと思っていた、同居生活。


私達の甘い生活はまだまだ続くみたい……



だから、恭汰。


これからも、私を離さないでね?



───好きです、先輩。











*END*