俺の素顔、知りたい?




「桃琴──っ!へるぷみー!」


朝礼後、少し離れたところにある桃琴の席に飛んでいく。

その勢いで教科書が落ちた。


「あ、落ちた」

「うわぁ!ごめんっはい!拾った!」


即座に教科書を拾い上げて、桃琴の前の席に座る。



「早っ……あーありがとね」

「てか、聞いて桃琴!」

「何でしょう」

「どうやって呼び出したらいいの!?」


思わず身を乗り出した私に、桃琴は怪訝そうに身体を離す。