「……い、いただきます」 私はぎこちなくそう言うと、オムライスに口をつけた。 なんか……視線を感じて落ち着かない。 「あの子が恭汰の彼女?」 「それ噂じゃなかったの?」 「でも2人で学食来るなんて…」 き、聞こえてますよ! そんなあからさまなひそひそ声は逆に聞こえやすいです…… 「うぅ……」 なんなら直接言ってほしいな…… 酒井さんや萌子ちゃんの2人とも一対一で話したもん。