俺の素顔、知りたい?




「……なんか、緊張します」

「緊張?なんで?」


私は前を向いたままだったけど、少し上から先輩の視線を感じた。


なんとなくそのまま前を向いて口を開いた。



「学食にいる人みんなが、私と先輩が付き合ってることを知りますよね」


告白大会だけだと、私の片思いだって思っている人も多い。


まさか付き合ってるなんて、考えもしないと思う。



いろいろ考えているとさっきまでの上機嫌ではなくなり、気合いも入らなくなってしまう。



「それがどうした?」

「へ……」

「俺には胡桃以外考えられねぇのに」