俺の素顔、知りたい?




「何でお前と……いい加減諦めろよ」


はあ、と大げさにため息をついた武智。


それでも萌子ちゃんは諦めない。



「分かった、今日は止めるから。じゃあ、いつなら大丈夫?」

「……は?いつって?」

「だから!涼介とお弁当を食べれる日はいつなら大丈夫かってこと!」


萌子ちゃんの押しに、武智は少し考え込んだ後、小さく口を開く。



「……じゃあ明日。学食ならい」

「やったあ!!明日ね?絶対だよ!」


武智の言葉を遮って、喜びの声を上げる萌子ちゃん。