学食みたいな学年関係なく多くの生徒が集まるような場所に先輩と2人で行くから。 私が彼女だってことは、噂なんかじゃないよって…… ほんとのことなんだって。 ちゃんと、伝わってほしい。 「涼介ー!一緒にご飯食べよ♪」 教科書などを片付けて、椅子から立とうとした瞬間、聞き慣れた声が耳に入った。 鮎川さん……改め萌子ちゃん。 武智とは不思議な縁があるみたいで、席替えしてもわりと近い。 だから、萌子ちゃんが来たことがすぐに分かるんだ。