そうなんだ…… 先輩って言い方はともかく、お母さん想いなんだなぁ…… きっと私と同じで、お母さんが大好きなんだろうな。 「私もまた雅美さんと旅行に行きたいわ。……マフラーありがとう恭汰くん」 「それを聞いたら母さん、喜びますよ」 なんて会話する先輩とお母さん。 私だけ仲間外れだ…… 先輩に何かプレゼントを買っておけばよかったな…… 「ちょっとつけてみるわね♪」 楽しそうにそう言ったお母さんが寝室である和室へ消えていった。