「なっ酷い!女の子に太るって言っちゃダ」 「悪かったって。……あ、菜々子さん」 先輩、絶対聞いてないでしょ! ……まあいいや。 てかそれよりも、先輩がお母さんを呼んだけど……どうしたんだろ? たった今キッチンから戻ってきたお母さんが、私達の向かい側に腰掛けた。 「どうしたの?恭汰くん」 「はい、これを……」 そう言って足元に置いてあったらしい袋をテーブルに置いた先輩。 そのオシャレな袋に私とお母さんの目が釘付けになる。