───放課後。 今日は6限で学校が早く終わったから、カラオケ行くにはちょうどいい! 「ということでカラオケ行きましょう先輩!」 「なに突然」 先輩、冷静すぎる。 テンション上がってるのは私だけですか!? ちょっと落ち込みながらも、げた箱で上履きを脱ぐ。 「……ん」 ローファーを履いて先輩のもとへ行くと、手を差し出された。 ……手? なんだろう……なんか手に書いてあるとか? 探るようにじっと先輩の手を見ていると「だから…」とつぶやいた先輩。 「手、繋ぐんだよ」