すると、先輩は少し目を見開いた後どこか嬉しそうに目を細めて。 「……俺も」 なんて言って笑うから、私の涙腺が崩壊するかと思った。 先輩が笑ってくれて、その言葉をもらえただけで満足に浸っていたけど。 ……まだ肝心なことを聞いてないんだった。 「俺さ、胡桃があいつと付き合ったかと思ったんだ」 唐突に口を開いた先輩。 ……ん?あいつ? 「……武智、だっけ?胡桃と同じクラスの」 「え……武智ですか?」 私が武智と付き合ってる? 先輩はどこをどう見てそんなことを思ったんだ……?