12月になると一層寒くなった。 街はクリスマスモードで、どこのお店もキラキラしている。 「はあ……」 吐いた息は真っ白で、嫌に切なさが増した気がした。 恭汰先輩とは女の子達に呼び出された日から連絡も取ってない。 ……ほんとは取りたいけど。 電話やメールをする勇気がなくて いっそのこと直接話せばいいや、って思ったけど。 先輩はいつでも女の子に囲まれていて、簡単に近付けない。 ……いつの間にか。 先輩との距離はこんなにも離れてしまってたんだ……