先輩がそのまま……戻ってこないような。 そんな気がしてしまったから。 「私……先輩に、嫌われた?」 もっと可愛くて他の女の子達にも認められるような彼女の方がいい? 私が彼女なんて、めんどくさい? 「佐倉先輩が胡桃を嫌うわけないでしょ!なに言ってんの」 桃琴はそう励ましてくれたけど、 そんな簡単に状況が変わることはなくて───…… 「寒っ……!」 私は1人そうつぶやいてマフラーを巻き直した。