「そんなに辛そうにしてたらほっとけないの!だから行こ!……ね?」 優しい声色に思わず頷いていた。 桃琴には話してみよう。 昨日のことを───…… 「はあ?誰よその女達!!」 話し終えると、桃琴はまず怒ってくれた。 一昨日、鮎川さんに言われたこともすべて話した。 「武智が助けてくれたから……よかったんだけど…」 問題はそのあと。 私は一旦区切って空を見上げた。 そろそろ冬も近いけど、この時間は快晴のおかげで日差しが気持ちいい。