こぼれそうな涙を、唇を噛んで我慢していたら聞こえてきた声。 「た、武智……!?」 そこには練習着姿の武智がいた。 何で武智がここに……? 「1人を大勢で罵って卑怯だろ!こんなことすんなよ!」 庇うように私の目の前に立ちふさがった武智。 目の前には、“10”とかいてある練習着。 部活があるのに助けてくれたことが嬉しくて……申し訳なくて。 涙がこぼれそうになった。