「そっかー!……で、どうしたの?」 あれ? 呼び止められたよね……? 鞄を机に置き直して、立ったまま武智を見つめる。 「……ちょっと、お前に言いたいことあって」 照れくさそうに、髪をガシガシとと掻いた武智。 ん……? なに?……なんだ!? わけが分からず、じーっと武智を見る。 「そんな見んなバカ……」 そうつぶやいて不自然に窓の外に顔を向けた武智。 私はますます首を傾げるばかり。