俺の素顔、知りたい?




なんて言いながら、体育館を飛び出した。








───それから。



「うわぁ時間ないよ桃琴っ!」

「胡桃が何回も射的ゲームしたからでしょ!」

「そう言う桃琴だって何回もアーチェリー体験してたでしょ!」


なんて埒の明かない言い合いをしながら体育館へ入る。



「わあっ……」


体育館はさっきよりギャラリーが増えていて、盛り上がっていた。


なんとか場所を見つけて、桃琴と2人でコートを見つめる。



「試合やってるね、先輩達……」


見れたのは嬉しいけど、これって準決勝?


……そんなわけないよね。