残り3分を切ったところで先輩のチームが15点もリードしている。
相手のチームは全員3年生らしいのに、スゴいなぁ……
「ね、ちょっと他のところ見ない?」
この試合を終わりまで見届けるのかと思いきや、突然そんなことを言ったのは桃琴。
「え、試合は?もう見ない?」
「見るけど……この後にある準決勝って知らないチームでしょ?だからその間に模擬店回ろ!」
その話は先輩のチームが勝つ前提だよね。
なんて思いながらも、私は桃琴の言葉に頷いた。
「行こ!まだ見たいところあるし♪」
「あたし調理同好会のケーキ買いたい!」



