私は食べ掛けのゼリーを放置して和室へ向かった。 畳の部屋の隅には───お父さんの仏壇がある。 「ん~…っと……」 座布団に正座をして手を合わせて お父さんに報告するべきことがあるか考える。 「───…あっ!!」 報告するべきこと、あるじゃん! もちろん、王子様のこと──… すごくカッコいいんだよ、お父さんに負けないくらい。