俺の素顔、知りたい?




───午後2時。


2年の模擬店を回り終えて、告白大会が始まる時間。



「ど、どうしよう~~!」


私は桃琴に泣きついていた。


体育館で行われるんだけど、人が集まりすぎ!



「とりあえず“好き”と“佐倉先輩”って言葉さえ言えばいいから!ね?」


そう慰めてくれる桃琴に私は何回も頷く。


もうエントリーしちゃったし、今さら逃げるわけにはいかない……



「あ、先輩の教室に行ってくれた?」