教室に着いてからふと思い出したように桃琴が口を開いた。 これから昼食時間も含めて15時まで自由行動なんだ。 「あー…えっと、桃琴聞いてくれるかな……」 なんだか反対されそうな気がしてきたな…… すると桃琴は心外だ、と言うように眉を寄せた。 「なによそれー!聞いてみなきゃ分かんないじゃない」 確かにそうだけど。 まだ少しためらいながらも、私は決心して口を開いた。