───それから。 無事発表をし終えて、午前の部が終わった。 「ん~…歌い切ったね!」 教室に戻る道を歩きながら、思い切り伸びをした私。 今までで1番よかったと思う。 「だね!これは優勝いけちゃうんじゃない!?」 「やっぱり?いけちゃう!?」 桃琴と顔を見合わせてあはは、と声を上げて笑った。 合唱ってのもいいもんだなぁ。 それを裏付けるように、クラスのみんないい顔をしてるもん。 「……あ、発表前に言ってたお願いって?」