校門を過ぎ、下駄箱近くまで来て歌うのを止めた時。


先輩の姿を発見した。



「……っ…先輩…」


隣を歩く女の子に微笑みかけながら校舎内に入っていく先輩。


あぁー…分かってたし、知ってたけど……

その、先輩と女の子が喋ってるところを目の当たりにすると。


自分の手を胸に当てて拳を握る。



「……いたい…」


ぎゅっ、と胸が締め付けられる。



でも、それも今日で終わり。


今日で決着つけないとね。