───パタン ドアの閉まる音がやけに響いた気がした。 動物園から駅、駅から家へと歩いてきた私達。 先輩は終始無言で、私もなぜだか口を開けなかった。 そんなこんなで家に着いたんだけど。 ちら、と先輩を見上げる。 「あの、入らないんですか…?」 まだ2人とも靴を履いたまま玄関に立ち尽くしている。 とりあえず、リビングにでもいかないと話が出来ないよね。