「え、マジで帰るの?」

「あぁ、今すぐ帰る」


渡瀬先輩の問いに、即座に頷いた先輩。


………え、ほんとなの?


もう帰っちゃうの!?



「2人は同じ家に帰れるんですよね!……きゃあ羨ましい!」


なんだか場違いな声を上げたのは桃琴。


確かにそうだけど、今は関係ないよね!?



「……とにかく帰るぞ」


先輩は桃琴を気に止めることなく私の手を握った。