「あー…勝手に乗っかってきた」


なっ!

ウサギズルい!!

先輩の膝の上なんて簡単に乗っかれないよ!



「可愛いなーお前」


『勝手に』なんて言うわりに先輩はウサギを気に入ったみたいで、

優しい表情で撫でている。



か、可愛いって……!

私に言われてるわけじゃないのに照れてしまう。


うわぁー私のバカ!


照れを誤魔化すように、先輩から周りへ視線を他へ移す。

たくさんの人達が楽しそうにウサギと戯れている。