「か、可愛いぃぃ~~!!」


私の膝の上にちょこんと乗っかっているウサギ。

白い毛並みが綺麗で、ずっと撫でていたいくらい。



「ふっ……さっきから何回言ってんの」


ちょっと呆れたように笑う先輩。


そんなこと言う先輩だって……

ちら、と先輩の膝の上に視線を向ける。



「ウサギ撫でてますよね」


白いウサギとは正反対の焦げ茶色のウサギが、先輩の膝の上に堂々と乗っかっている。