俺の素顔、知りたい?




「大河に連絡しとくから、慌てて準備して変な格好すんなよ」


最後には、意地悪そうに微笑んで部屋を出ていった先輩。



恭汰、先輩……


どうしよう、どんどん好きが大きくなる。


意地悪な言葉にも、優しさが含まれていて。

それに気付いてしまったから……私は気持ちを抑える自信がなくなってしまうんだ───……












「もう!胡桃、遅いよ!」

「桃琴ちゃん、そう怒るなよ。ちゃんと連絡もらってたんだし」


ぷくっと頬を膨らまして不機嫌な桃琴と、そんな桃琴を宥める渡瀬先輩。