「じゃ俺着替えてこようかな。この食券、よかったら使って」


王子様は私に彼の食券を握らせて学食を出て行った。



え……えぇ───っ!?

唖然と王子様の背中を見つめる。


広い背中もステキだな……じゃなくて!


カレーライスの食券をもらってしまったよ!



ホントに王子様みたい……

優しい言葉に、甘い微笑み。


私……もしかしてステキな王子様を見つけちゃったの!?