「───…み、胡桃!」


私の大好きな声が聞こえる。

それも、すぐ近くで……


朦朧とした思考の中寝返りを打つと、何かにぶつかった。



「んん~…」


まだ眠たいのに~…

そんなことを思いながら目を薄らと開く。



「ぎゃ!!?」


目を開いて1番最初に視界に飛び込んできたのは、先輩だった。



「あ、惜しい。………もう少しでキス出来たのに」


にや、と意地悪く口角を上げて笑う先輩。


き、キスって!

寝込みにされたら、私気絶しちゃうよ!!