その時間は7限目で、すぐに終礼が行われて放課後を迎えた。 「ったく、胡桃ニヤけすぎよ!」 「いたっ!」 私の席にやってきて早々、私の頭をポカッと叩いた桃琴。 なにさ! 叩くことないでしょ! 「まぁ嬉しい、か……嬉しいよね!」 ちょっと文句を言おうと思ったらなぜか頭を撫でられた。 「うんうん、そうだよねぇ!」と優しいお母さんのような笑顔で頷く桃琴。 ま、桃琴にはデートのことを昼休みに包み隠さず話したからね。