「胡桃って、ホント分かりやすいやつ」 頬杖をついたまま私の方をチラッと見てきた武智。 なに涼しい顔してるのよ! 「分かりやすくないから!さっきのは、ただ……その、あれよ」 なんだろう。 私は何が言いたいんだ……? 「まぁ、よかったじゃん?進展があったならさ」 珍しく優しい言葉を掛けてくれたと思って武智を見れば、そっぽを向いていた。 色素の薄いサラサラな髪が、風になびいていて表情が見えない。 ………変な武智。