だって、だって!!

先輩とデートするんだよ!?


ニヤけちゃうに決まってんじゃん!!



「まぁ、いーや。今日の私は心が広いから♪」


うふ、と微笑んでまた黒板の方へ向き直る。

我ながら優しい♪



「ふーん……佐倉先輩と何か進展あったんだ?」


その瞬間、シャーペンの芯が勢いよく折れて手がペンケースに突っ込んだ。


ガシャガシャーン!!


教室内に派手な音が響き渡る。



………これはマズい。