トンッと軽く肩を押されて、気付けば背中には壁。 顔の横には先輩の手。 ……そして、目の前にある先輩の端正な顔。 「ど、どうって……」 近すぎる距離にいる先輩に、どうしようもなく胸が高鳴る。 「俺に彼女がいることがイヤだ、って……思った?」 イヤに決まってる。 認めてしまった“好き”は留まることを知らないんだから。 ………でも、言えるわけない。 なにこの誘導尋問。 先輩は私に何を言わせたいの?