何かいい言い方があるはず……


………あ、そうだ。



「先輩と彼女さんのお邪魔になるかと思って」


“彼女”

自分で口にしておきながら、胸が苦しくなるなんて。


なに自爆してんだか……



「彼女?誰が」

「誰がって……!あの綺麗な女の人ですよ!黒髪の!」


私が必死になって言うと、先輩はなんともないように「あぁ…」とつぶやいた。



え、まさか彼女じゃないの?

なんてちょこっとだけニヤけそうになった時───…



「仮に彼女だとして、胡桃はどう思ったの?」