………なんか、イヤだ。


私は先に学校に行ってしまおうと思って、足を進めた。



「………あ」


鞄は、先輩が持ってくれてるんだった……


私は勇気を振り絞って先輩に近付いてから、鞄を勢いよく取った。



「わ、私!先に行ってますね!」

「は?ちょ、胡桃……!」


背中から佐倉先輩の声が聞こえたけど、私は走って学校へ行った。