「あのっ鞄ありがとうございます!」 お弁当を手渡しながら、私の鞄を受け取る……はずだったんだけど 鞄は渡してもらえなかった。 「鞄くらい持ってやるよ」 「えっ!?持てます!そんなひ弱じゃないです!」 首をブンブンと振って断る。 か、かか彼氏ならともかく! ただの先輩に持たせるなんて私、なんて生意気な後輩なの!? 「ひ弱って……何だそれ」 ふっと優しく笑う佐倉先輩。