「で、出来たぁ~…!」 私はお弁当を満足気に見た。 初めてにしては上出来じゃない? 卵焼きがちょっと焦げたけど…… まぁいいや! カラフルだし、見た目もいいからね! 「胡桃ー弁当出来た?」 キッチンへひょっこり現れた佐倉先輩。 「はい!たった今!」 「そ。じゃあ行くぞ」 私の鞄を持ったまま玄関へ向かう佐倉先輩を慌てて追い掛ける。