渡瀬先輩が佐倉先輩に何かを言ってるみたい。 もしかして、佐倉先輩は渡瀬先輩に私のこと話したのかな? だから、私がいるから、来たくないとか? ずっと先輩達を見ているのもアレだから、親子丼に視線を移した。 「あ、胡桃?お腹空いたなら食べてていいからね?」 何を勘違いしたのか、桃琴がそう言ってきたから曖昧に頷いてしまった。 ………じゃあ、遠慮なく。 黙々と食べ始めると、それに夢中になってしまって…… 「食い意地張ってんなー?」 すぐ近くに彼がいたことに気付かなかった。