黒髪で、笑顔が素敵で、とびきり優しい人がいい。 その、私の理想に佐倉先輩は当てはまってないもん…… 「ごめん桃琴。一応、応援してくれたのに…」 「一応って……」 苦笑いを浮かべる桃琴。 「あ、でも!学食付き合うよ!渡瀬先輩に会いたいんでしょ?」 恥ずかしそうに、頬を赤く染めて頷いた桃琴。 桃琴を応援したい気持ちも、もちろんあるけど。 自分でお弁当を作る時間がないから……学食だと助かるんだよね。