「どうしたの、って……早く席に座んねーと、混んできたから…」 「あーそうだね!座ろ座ろ!」 私は武智の背中をグイグイ押しながら席へ向かった。 ………私、何でショック受けてるの? 佐倉先輩に告白するだけでいい、って…そう思ってるのに。 一緒に住むことになったからって思い上がっちゃダメだよ。 そもそもあんな急にキスしてくるような佐倉先輩なんて、 私が好きになった先輩とは違うんだから───……