てのひらを、ぎゅっと。



5月14日。月曜日。


「心優!」


学校へ行き、教室に入ると一番に声をかけてくれる私の大事な親友。


「大丈夫?体調」


そう言ってすぐに気にかけてくれる。


そんな小さな優しさも嬉しくて、梨帆が大好きなんだな、って改めて思った。


「うん、今は大丈夫」


私はとびきりの笑顔で答えた。


「しんどくなったらいつでも言って。体調の面でも心の面でも」

「うん……ありがと…」


私たちは互いに視線を絡み合わせると、
微笑みあった。


「あ、梨帆!私ちょっと職員室に呼ばれてるから行ってくるね」

「うん、分かった。気をつけてね?」

「はぁーい!」

私は力強く頷いて、梨帆に手をふった。