てのひらを、ぎゅっと。



「私、大好きな人がいます」


ゆっくりとまぶたを伏せる先生。


まるで何かを感じとっているかのように。


「すごくかっこよくて、優しくて。私のことが大好きな、自慢の彼氏でした」


けど………。


「私、その人に別れを告げました。とってもとっても好きだから。世界で一番、
幸せになってほしいから」


私は笑顔を保ったまま、話しを続ける。