てのひらを、ぎゅっと。




「私は、心優の親友だからね」


そう言って、それ以上はなにも言わず、
優しく手を握られた。


もう、限界だと思った。


全てを隠し続けるのも、自分の気持ちに嘘をつくのも。


「好き…………」


私から最初に出た言葉。


「誰が?」


そんな主語のない私の言葉も、ちゃんと聞いてくれる。心を落ち着けるように、
ゆっくりと話してくれる。


「こうちゃん……。私、ま、だっ、こうちゃんが……好き、なのっ」

「うん……」


途切れ途切れだけど、やっと言えた本当の気持ち。


その安堵感からか、また涙が溢れた。


少しも驚かなかった梨帆。


きっと、私の気持ちに気づいていたのかもしれないな。