てのひらを、ぎゅっと。



見間違えるはずがない。


1年もずっと一緒に過ごしてきたんだから。


今でもずっと、想っているんだから。


大好きで大好きで、仕方ないんだよ。


「こうちゃん………」


あなたの背中が少し丸まった。


その向こう側には、私と同じ制服を着た小柄な女の子。


その制服は少し大きくて、真新しいように思えた。


顔は背の大きいこうちゃんに隠れて見えないけど、それが誰かなんてふたりがしている行為を見ればすぐに分かった。


こうちゃんが女の子に顔を近づけていく。


ん、という女の子の甘い吐息が、この静かな屋上にこぼれた。


女の子はこうちゃんから顔を離すと、こうちゃんの肩をばしっと控えめに叩いた。