てのひらを、ぎゅっと。




俺は胸の奥底で心優に感謝の気持ちを告げた後、閉じていたまぶたをそっと開けた。


そして写真の中の心優に微笑んで、その場を立とうとした時。


「先生……?」


どこからか聞き覚えのある声。


俺を”先生“と呼ぶ人は中学校の生徒のみ。


………紫苑だ。


振り向くとそこにはやっぱり、とても驚いた顔をした紫苑がいた。


「なん、で……先生、が………?」


まぁ、驚くのも当たり前だろう。


だって普通に考えておかしい。


自分の教師である人が、自分のお姉さんのもとへ線香をあげにきてるのだから。


説明しなきゃな……。


そう思い、口を開こうとした時。