てのひらを、ぎゅっと。



それから俺、今は中学校の
教師をしてる。


担当教科は国語。


お前には感謝しなきゃな。


俺が教師を目指そうと思ったのは、
心優のおかげだから。


心優が一生懸命生きてる姿を見て、
俺、思ったんだ。


伝えなきゃ、って。


命の重さとか、大切さとか。
今、こうして生きていられる幸せとか。


俺らが今普通にできてることは、
決して当たり前のことなんかじゃない。


奇跡なんだよな。何億分のいちの。


そうだろ?心優。


心優が俺に教えてくれたんだよな。


だから俺がこれから伝えていくよ。


心優が俺に教えてくれたこと、
残してくれた物、
何ひとつ落とさずにこぼさずに、
俺が伝えてく。